睡眠障害内科
(睡眠障害とは?)

主な睡眠障害には以下の疾患があります。
なお、当院では主に睡眠関連呼吸障害(睡眠時無呼吸)を対応しております。


 

睡眠関連呼吸障害

睡眠時無呼吸症候群(SAS)が代表的な疾患で以下の3つに分類されています

  • (1)閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)
    何らかの原因で気道が閉塞する無呼吸
  • (2)中枢型睡眠時無呼吸(CSA)
    脳が原因で発生する無呼吸
  • (3)混合型睡眠時無呼吸
    (1)と(2)が混在したタイプの無呼吸

詳しくは各種睡眠時無呼吸症候群の関連ページをご確認ください。

睡眠時無呼吸症候群(SAS):対面診療

当院は日本睡眠学会認定総合専門医が在籍しているクリニックです。

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睡眠時無呼吸症候群(SAS):オンライン診療

当院ではSAS検査、CPAP治療のオンライン診療を実施しております。

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小児睡眠時無呼吸症候群

大切なお子さんが大きな『いびき』をかいていたら要注意です。

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スリープヘルスケアセンター

良質な睡眠をケアしていく事を目的としてスリープヘルスケアセンターを開設しました。

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睡眠関連運動障害⋯足がむずむず、ぴくぴく

睡眠関連運動障害は、睡眠中や睡眠前後に「足がむずむず」、「体がぴくぴく」などの体の動きを主な特徴とし、睡眠の妨げとなります。むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群:RLS)、周期性四肢運動障害(PLMD)が代表的な疾患で、しばしば両疾患は併存します。また睡眠時無呼吸などの睡眠呼吸障害と合併しいている場合もあるため、PSG検査が必要となります。

(1)むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群:RLS)

主に夕方から夜にかけて静かに休んでいる時に、主に下肢を中心とした四肢が「むずむず」「痛い」「かゆい」「虫が這う」等で表現される不快な異常感覚が出現し、(1)四肢を動かしたい衝動に駆られる、(2)その異常感覚が安静にしている状態で始まる、(3)その異常感覚は運動によって改善する、(4)日中より夕方・夜間の増強することを特徴とします。
これにより眠気があっても眠りに入ることが妨げられ睡眠障害となってしまいます。

(2)周期性四肢運動障害(PLMD)

睡眠中に、主に下肢を中心とした四肢の筋肉が急速に収縮しては弛緩する不随意運動(ミオクローヌス)が繰り返し起こり、深い眠りが妨げられ中途覚醒が増加します。分かりやすい例として、電車などで寝ているときに体がビクっとなって起きてしまう症状です。その症状が睡眠中に繰り返し起こり睡眠が妨げられてしまう状態です。重症になると日中の眠気や倦怠感が生じます。PSGで周期性四肢運動が確認され、初めて診断に至ることも多くあります。RLSにおいてもしばしばPSGでPLMDの合併を確認することが診断の助けになります。

治療方法について

治療法は(1)、(2)どちらの疾患もドパミンの働きを助けるドパミン受容体作動薬(ビ・シフロール(一般名:プラミペキソール)0.125㎎~0.25㎎程度、ニュープロパッチ(一般名:ロチゴチン)やガバペンチンエナカルビル(レグナイト)、ベンゾジアゼピン系薬剤(クロナゼパム)が有効な場合があります。

また、貧血や腎不全などの鉄分不足が原因となる場合もあるので、血液検査で体内の鉄分であるフェリチン値が75μg/L以下では鉄分の補充治療が必要となります。
カフェインで症状が増悪する場合もあるため、カフェイン摂取を控えることも重要です。


 

不眠症

  • (1)入眠障害・入眠困難
    ベッドに入ってから30分以上寝つけない
  • (2)中途覚醒
    夜中に何度も目が覚め、再び眠るまでに時間がかかる
  • (3)早朝覚醒
    予定の起床時刻より2時間以上早く目が覚める

上記の(1)~(3)の症状が週に3回以上ある場合は慢性不眠症、また日中の機能障害がある場合は不眠障害と呼ばれています。
また、睡眠時無呼吸など他の原因による不眠症を除外しておくことも重要です。

最近ではこれまで用いられていたベンゾジアゼピン系(レンドルミン、ハルシオンなど)、非ベンゾジアゼピン系(マイスリーなど)ではなく、オレキシン受容体拮抗剤などを使用することが推奨されています。

「入眠困難・入眠障害」が主体の不眠症の方に推奨される薬剤

  • レンボレキサント(商品名:デエビゴ)
  • エスゾピクロン(商品名:ルネスタ)
  • スボレキサント(商品名:ベルソムラ)

「睡眠維持障害(中途覚醒や早朝覚醒)」が主体の不眠症の方に推奨される薬剤

  • レンボレキサント(商品名:デエビゴ)
  • スボレキサント(商品名:ベルソムラ)
  • ラメルテオン(商品名:ロゼレム)


 

過眠症

日中の過剰な眠気に襲われる病気です。主に以下の2つの疾患があります。

  • (1)ナルコレプシー
  • (2)特発性過眠症

PSG検査を実施して睡眠時無呼吸がないことを確認し、睡眠潜時反復検査(MSLT)が必要となります。そのため、MSLTの入院検査ができる病院への紹介が必要です。
入院検査で診断が確定した場合、モディオダールなどの内服が有効な場合があるため、過眠症専門医での診察投薬が必要となります。


 

概日リズム障害・覚醒障害

「朝起きれない」、「起きたいのに起きれない」といった症状を呈することが多い睡眠障害です。睡眠・覚醒リズムが乱れてしまい、24時間周期からずれてしまう病気です。
体内時計の乱れによって、夜眠れず、日中に強い眠気が出現します。時差ボケや夜勤などが原因で起こることがあります。

(1)睡眠・覚醒相後退障害(DSWPD)

概日リズム障害・覚醒障害の中で、もっとも多い症状です。

入眠困難と起床困難で遅寝遅起きなってしまう障害です。就寝時刻になっても寝つけず夜更かしとなり、さらに起きなければいけない時刻に起きられず、無理に起きると心身の不調が生じます。正月明け、ゴールデンウイーク明け、夏休み明けなどの長期休暇明けに出現することが多く、若年層に多くみられます。

生活習慣の是正が最も重要で、午前中から太陽光を浴びるなどの適切な光曝露、夜間特に寝る前のスマホ使用を控えることなどが重要です。
また、重篤な場合は低用量アリピプラゾール(0.5㎎~3㎎/日程度)が有効な場合があります。

(2)睡眠・覚醒相前進障害(ASWPD)

極度な早寝早起きを特徴とします。夕方に眠気が出現し、早朝に目が覚めてしまいます。周囲が寝静まっている時間から目が覚めてしまうため、家族や友人との生活と隔たりが生じることに不快を感じてしまいます。高齢者に多くみられ、加齢に伴う体内時計の変化が関係すると考えられています。
なるべく早寝しないように頑張って起きるようにしたり、昼寝を控えたりすることが重要です。

(3)不規則睡眠・覚醒リズム障害(ISWRD)

1日のなかで睡眠と覚醒が不規則に現れることが特徴です。
典型的には4時間以上続けて眠れなくなり、日中頻繁に昼寝がみられます。一部の遺伝疾患に合併するほか、認知症やパーキンソン病などの神経変性疾患の方などに多くみられます。

(4)非24時間睡眠覚醒リズム障害(N24SWD)

毎日30分から1時間程度、睡眠-覚醒リズムが後退していくのが特徴です。
人間の体内時計の周期は24時間より少し長く設定されており、24時間からすこしズレています。朝の太陽光が体内時計に作用しそのズレを調整しています。このズレを調節する機能が何らかの原因で障害され、体内時計の本来の周期に従った睡眠-覚醒リズムが現れるのが病気の本態と考えられています。全盲者の患者さんに多く、光が体内時計に届かないことで生じます。また太陽光が届きづらい室内環境で長時間生活している場合にも生じやすいことが知られています。

(5)交代勤務障害

夜勤などの、通常は眠る時間帯に労働することに伴って、不眠や過剰な眠気が生じるのが特徴です。

(6)時差障害

いわゆる「時差ぼけ」に相当するものです。海外への渡航などにより、体内時計リズムと明暗周期が一致しなくなり、不眠や過剰な眠気が生じるのが特徴です。


 

睡眠随伴症

睡眠時随伴症は、レム睡眠行動障害が主な疾患で、睡眠中に起こる異常な行動や体験を特徴とします。
レム睡眠行動障害が疑われる場合は入院PSG検査が必要です。

レム睡眠行動障害

レム睡眠行動障害は、睡眠中に突然、大声の寝言や奇声を発したり、暴力的な行動を特徴とします。ベッドから転落したり、隣で寝ている人を叩いたりして本人や周囲の人が怪我を負うこともあります。
声をかけると比較的容易に覚醒し、夢の内容を明確に思い出すことができるのも特徴です。通常は夢を見ているレム睡眠中は筋肉の緊張を低下させる神経調節が働いており、夢の中で行動しても実際には身体は動きません。レム睡眠行動障害は、この筋肉の緊張を下げる神経調節システムが障害されることにより、夢の中での行動がそのまま寝言や体動として現れます。

レム睡眠行動障害は、50歳以降の男性に多く、加齢に伴い増加します。現在もしくは将来のパーキンソン病、レビー小体型認知症、多系統萎縮症といった神経疾患と関係すると考えられています。レム睡眠に影響する抗うつ薬が関係して起こる場合もあります。

これらの症状を確認するとともに、レム睡眠中に筋緊張の低下が起こらないことを入院でのPSG検査で確認することで診断に至ります。寝室環境の安全性を高め、ベッドパートナーとの距離を保つ工夫をし、必要に応じて薬物療法が行われます。


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